新たな部署であなたの存在価値を高める3つのポイント(医療・介護の経営コラム15)

今回のコラムは新入職や人事異動で新しい部署に配属される方々に向けて書いています。今日から4月がスタートということで新たな事業年度を迎える医療機関・介護施設が多いのではないでしょうか。また、新しく社会人となる方々や、人事異動で先週とは異なる部署に来たばかりの方々も多いと思います。

私はコンサルタントとして医療・介護の経営支援の仕事をしていますが、以前に18年間勤務していた医療機関では医事(外来・入院・透析センター)、経理、経営戦略室と様々な部署を経験してきました。私自身が医療機関での勤務経験を振り返っての実感ですが、人事異動で新たな部署における考え方や仕事に触れることは自分自身のキャリアにとってプラスに寄与します。それは現在あなたが勤務する組織においてかもしれませんし、転職などであなたが新たな可能性に挑戦した時かもしれません。

しかし一方で、新たに配属された部署の考え方・環境・業務内容に慣れず、様々な苦労をする場合があります。私も初めての人事異動を経験した頃はそのような経験をしました。しかし、人事異動を何度か経験すると異動先に適応する「コツ」を掴めるようになり、次第に存在感を打ち出すことができるようになります。今回は自分自身の経験を踏まえた「新たな部署で自分の価値を高めるために抑えておきたいポイント」についてお伝えします。新入職された方々にも通用する内容ですのでぜひご一読ください。

その1 部署の「使命・役割・機能」を把握する

新たな部署に配属された際には、組織の中でその部署に求められている役割・機能を把握します。言い換えるとその部署がどのような「使命」を持って日々の業務を行っているのか、将来に向けてどのような取り組みを行っているのかを把握するということです。

それらを明確にして業務の目的の理解を深めると、短期的には自分自身がその部署で取り組むべき項目が見えてきますし、長期的には部署が行うべき取り組みを自ら提案することができるようになります。それらが把握できなければ、自分自身が何を行うべきか明確にならず、目的がわからないままに言われた業務を日々繰り返すという状態に陥ってしまうことになります。そのため、新しい部署に来た際にはできるだけ早く部署の「使命・役割・機能」を把握し、組織内における存在意義を理解することが重要です。

その2 部署のキーパーソンを見つけてニーズに応える

新たな部署には既に勤務しているスタッフの方がいます。部署に長年在籍しているベテランもいれば、あなたと同じように異動して間もないスタッフもいるかもしれません。経験や実績はそれぞれですが、異動先の部署においては全員があなたより経験があるので部署に関する多くのことを知っています。その中でも重要な業務を多く任されていたり、他のスタッフと比較して専門的な知識を持っていたりするスタッフがいます。いわゆる部署のキーパーソンにあたる人といえますが、それが誰なのか早く把握することがポイントです。

そしてその人が「困っていること」や「求めていること」などのニーズに応えることが重要です。自分なりにできる範囲で構わないのです。ニーズに応える姿勢を示すことで、キーパーソンはあなたの力になってくれます。仕事に関して様々なアドバイスをくれたり、あなたが困っている時に協力してくれたりするようになります。キーパーソンは部署における「成功のポイント」を知っています。キーパーソンの仕事に「巻き込まれる」ことであなたの経験や実績などのキャリアを確実にレベルアップさせることができます。

その3 自分がその部署で「できること」を把握する

最後に、定期的に自分自身の「できること」を棚卸しすることをお勧めします。棚卸しすることで自分自身の「強み」を把握することができます。強みは部署におけるあなたの存在価値につながります。自分自身の強みを活用して部署のナンバーワンを目指してみることです。

例えば、DPCデータに関して他のスタッフよりも専門的なことを知っているという自覚があるのなら、その価値を部署のメンバーに提供するのです。具体的にはDPCデータに関する知識の提供や内容の正誤判定、判断するポイントなどを部署のメンバーにアドバイスするなどが考えられます。そうすることで「DPCのことで迷ったらあの人に聞こう」という状況を創り上げることができ、あなたの部署内の存在価値は確実に高まります。

価値提供はその部署に長年勤務しなくてもできることです。他部署で積み上げた知識やノウハウでも良いのです。その部署にない知識やノウハウを持ち込んでナンバーワンになれば良いのです。その部署で新たな価値提供を行い、自分自身の存在価値を自ら創り上げることが重要です。もし、知識やノウハウに自信がなければ、あなたの特長でも良いのではないでしょうか。「何事にも前向き、物怖じしない、打たれ強い、チームを統率できる、アイデアならたくさん出せる…」今まで培ってきた「強み」を活用して価値提供を行うことでその部署に欠かすことのできない存在になることができます。

今回のコラムのまとめ

今回は「新たな部署で自分の価値を高めるポイント」についてお伝えしました。「部署の使命・役割・機能」「キーパーソンのニーズ」「自分自身の強みの活用」の3つを把握することが自分自身の価値を高めるためには必要です。それらを把握できずにいると、長年同じ部署にいてもあなたのキャリアアップは難しいものになります。自分自身のキャリアアップのためにどのように行動すれば良いか分からない場合は、同じ経験をしてきた人達にアドバイスをもらうことも有効です。せっかく新しい部署に来たのですから、新しい自分の価値を創り上げましょう。さらなるキャリアアップに挑戦するあなたの成功を願っています。

成健ビジネスパートナーは「医療・介護のマネジメント・スキルアップ・サークル 『メディくる』」”を主催しています。皆さんからのフォローをお待ちしています!(https://www.facebook.com/medicle.sbp